一般病院の当直バイト:忙しい?給与の相場や応募の際の注意点は?

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こんにちは、Kaiです。

以前、寝当直についての記事を書きました。

【医師バイト】寝当直バイト:仕事内容や給料の相場、過ごし方は?

しかし、実際に当直案件で求人数が多いのは、普通の当直、つまり一般病院で救急外来や病棟対応を行うような当直です。

当然寝当直と比べて忙しいものの、捉え方によっては寝当直にはないメリットもあります。

今回は通常の当直バイトについて、仕事内容や給料の相場などを紹介します。

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当直バイトの仕事内容

大雑把に分けると

  • 救急外来での診察
  • 入院となった患者さんの指示入力
  • 病棟からのコールへの対応

の3つです。以下で詳しく説明していきます。

救急外来での診察

救急車やwalk-inで病院にやってくる患者さんの診察を行います。

救急の受け入れ判断については、医師が行うところもあれば、看護師さんや事務さんが行うところもあります。

下でも述べる通り、病院によって当直帯で可能な検査や求められるスキルが異なってくるので、その点には注意が必要です。

入院となった患者さんの指示入力

外来と病棟、両方診ることになる当直バイトがほとんどです。

したがって、救急外来で診察して入院させた方が良いと判断した場合には、点滴や検査、頓用指示などのオーダーを自分で入力します。

自分で既に診察している患者さんなので特に入力内容に困ることはないと思いますが、病院毎に電子カルテのシステムが違うため、入力作業そのものに手間取ることがあるかもしれません。

病棟からのコール対応

当直バイトを外注している病院は、一般病院ではありますが入院患者の重症度は比較的低めのことが多いです。

常勤の先生が頓服指示や処方も予めしてくれていることが多いので、病棟からのコールが鳴りっぱなし…ということはまずないです。

あるとすれば、転倒や胃管の事故抜去といったトラブルや、(多くありませんが)急ぎの追加処方依頼、あとは予期しない状態の悪化や死亡確認でしょうか。

寝当直バイトと異なり、入院患者さん皆がDNARというわけではないので、急変時には迅速かつ適切に対応する必要があります。

救急外来での対応と病棟からのコールが同時に来るとややストレスフルですが、頻度としてはそこまで多くないように思います。

当直バイトの給与の相場

寝当直以外の、いわゆる普通の当直バイトの給与の相場は、4−7万くらいのところが多いです。
求められる仕事量が多いので、当然ながら寝当直バイトよりも給与の水準は高くなります。

給与と忙しさは概ね比例していて、稀に1晩で10万円という案件もありますが、かなり忙しい当直と思われます(救急車の受け入れ台数が異様に多いなど)。

その他、救急車や入院の受け入れ1件毎に●円、といったインセンティブがつく案件もあります。

当直バイトの魅力

自分の常勤先での仕事との両立がしやすい

日中のスポットバイトだと、常勤先の勤務時間とぶつかってしまうため行きにくい…という人は少なくないと思います。

当直バイトの多くは18−19時くらいに始まり、翌朝7−8時くらいには終了するので、勤務先から遠くない案件を選べば常勤先での仕事に支障は来しにくいです。

寝当直よりも給与が高く、立地も良い

上で述べた通り、寝当直よりも給与水準は高いです。

多少忙しくてもお金がもらえる方が良い、という人には向いています。

また、寝当直だと比較的郊外の案件が多く、都心部の案件はすぐになくなってしまいますが、普通の当直バイトだと交通の便が良いところでも案件を確保しやすいことが多いと思います。

common diseaseの診療の経験値が得られる

常勤先では自分の専門領域の患者さんばかり診ていて、風邪や胃腸炎、肺炎・尿路感染者などのcommon diseaseや、他科の入院患者さんを診る機会が全然ないという人もいるかと思います。

いざ常勤先でそういった患者さんを診察しようという時に、手早く対応できなくなっているかもしれません。それでは医師としてちょっと情けないです。

感覚を鈍らせないようにしておくという意味でも、当直バイトはお勧めです。

事前に確認しておいた方が良いこと

緊急度の高い疾患を診る頻度が高くなるだけに、当直バイトには事前に確認しておくべき点がいくつかあります。個別にみていきます。

救急はどの程度受け入れるか

1回の当直で大体何台くらいの救急車・何人くらいのwalk-inが来るか、募集要項に記載されていることが多いです。

当直の忙しさの指標になるので、必ずチェックするようにしましょう。

また、「救急は全件受け入れます」といった記載があるところは、救急に力を入れている医療機関なので、当然忙しくなります。

気管挿管のスキルが必須か?

救急診療をする以上、気管挿管をしなくてはいけない状況は必ず訪れます。

重症度の高そうな症例は受け入れない当直バイトであっても、患者さんが来院してみると意外と呼吸状態が悪かった…とか、急変時フルコースの方針の病棟患者さんが急変した、などのケースです。

バイト医師とは別にICU当直などの常勤医が院内にいるケースならお任せして大丈夫ですが、1人当直の場合にはそうはいきません。

「※挿管スキル必須」と募集要項に記載されている案件では注意が必要です。

(内科当直の場合)外傷や小児、産婦人科などの他科も診なくてはいけないか

これも病院により様々です。

ある程度の規模の病院だと、当直は最低でも内科・外科の2人体制というところが多いですが、内科当直にも小児科や産婦人科の対応もしてもらいたい、という案件も時にあります。

小規模な病院で1人当直の場合には、外傷などの外科疾患の対応も求められることがあります。

対応できる範囲が広いほど、応募できる案件の幅も広がりますが、無理をしないことが重要です。対応できない案件に応募してトラブルになってしまっては、患者さんにとっても自分にとってもデメリットしかありません。

当直バイトは案件数豊富なので、自分のスキルだけで応募可能な案件はちゃんと見つかります。

可能な検査は何があるか?

採血検査くらいはどこの病院でも夜間可能だと思いますが、規模の小さな病院ではX線やCTなどの検査はオンコールの検査技師さんを呼ばなくてはいけない…というところもあります。

一般病院で勤務されている先生は、普段の環境とのギャップに戸惑うかもしれません。

事前に確認しておきましょう。

採用されている電子カルテは?

上でも述べた通り、医療機関毎に採用している電子カルテが違います。

このため、初回勤務の際は少し早めの時間に出勤するように求められる医療機関が多いです。

自分の使用経験のあるメーカーの電子カルテなら、勤務の際のストレスが減ります。

発熱患者の受け入れがあるか?感染対策は?

今のご時世、これも重要なポイントです。

救急外来である以上、発熱患者は受け入れる医療機関がほとんどかと思います。

  • 発熱患者の診療の際に、原則PPEを着用する体制となっているか
  • COVID−19の受け入れを行う医療機関か

の2点は確認しておくべきです。

PPEを着用せず発熱患者を診療して、後にCOVID-19と判明した…というケースでは、自分自身が濃厚接触者と判定される可能性があります。

自分が感染することのリスクももちろん重大ですが、スポットバイトでの濃厚接触で自宅待機になることで、常勤先にも迷惑がかかってしまいます。

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当直バイトについてのまとめ

当直バイトは寝当直よりも忙しいものの、給与や立地、診療経験などの面で寝当直にはないメリットもあります。

案件数も豊富であり、見つけやすい医師バイトです。

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医師バイト全般については、以下の記事でまとめています。

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