訪問診療クリニックへの転職について考える

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なぜ今、訪問診療クリニックなのか※この記事にはプロモーションが含まれます ※この記事にはプロモーションが含まれます

私は消化器内科医ですが、今後医局を退局して2023年4月に訪問診療クリニックへ就職予定です。本記事では、訪問診療クリニックで働く魅力と、クリニック選びの注意点についてまとめてみたいと思います!

ちなみに訪問診療クリニックには週4日常勤で勤務予定でして、残り1日で消化器内科医としての仕事も続けます。週4日常勤がお勧めの理由については別の記事でまとめます。

在宅医療の需要は今後も増大する見込み

ご存じの通り日本の高齢化は急激に進んでいますが、日本の人口は今後減少していくと予測されています。

外来診療を行う通常のクリニックは無数にありますが、その需要は2025年をピークに縮小するとされています。

その一方で、高齢化に伴って訪問診療の需要は今後2040年まで増大するとされています。

こうした需要を見込んで、都心部では訪問診療クリニックがどんどん増えており飽和しつつあるものの、都内でも郊外ではまだまだ需要は大きいと思われます。

人口減少に伴ってやがては高齢者の数も減るので、いずれは在宅医療の需要も頭打ちになってしまうとは思いますが、これから参入するのであれば通常のクリニックよりも成功する確率が高いことは確かだと思います。

訪問診療クリニックに就職するメリット

患者さんとの信頼関係が築きやすい

訪問診療クリニックでは、多くの患者さんで月に2回の訪問を行っています。

外来の場合、病状が落ち着いていると90日処方となり、年に4回しか患者さんに会うことがないわけですが、訪問診療では実にその6倍、年間24回も顔を合わせることになります。

診療時間も外来よりも長く取ることができるので、患者さんとの信頼関係を築きやすいと言えます。

案件数が非常に多い

冒頭でも述べた通り、在宅医療の需要は非常に大きいため、転職の案件数が非常に多いです。このため、他の分野での転職と比較して、エリアや給与といった自分の希望を叶えやすいと言えます。

給与水準が高い

給与面:都内なら週4日で1600万円をひとつのラインに

在宅医療の促進という国の方針もあり、訪問診療の診療報酬は高く設定されています(今のところ、ですが…)。

たとえば都内のクリニック外来や健診センターだと、週4で1200-1400万くらいがボリュームゾーンですが、訪問診療の場合には週4日で1600万以上も十分狙うことができます。

訪問診療の需要がより多い地域では、もっと高い金額の案件もあるのではないでしょうか。

オンオフがはっきりしている

日中の緊急往診などはありますが、訪問診療クリニックの業務は基本的に日中で完結するように予定が組まれます。定時以降に発生する往診やお看取りについては、オンコールに任されるのが一般的です。

病院と異なり、担当患者の状態が悪いので今日は帰れない…といったことはなく、オンオフは明確と言えます。

専門的な手技ができなくても働ける

訪問診療で必要となる手技は、おおよそ以下の通りだと思います。

  • 採血
  • ルート確保
  • 尿道カテーテル留置
  • 胃ろう交換
  • 気管カニューレ交換
  • 褥瘡処置

専門診療科で勤務しているとなかなか触れない手技もあるとは思いますが、高度な技術を要求されるものは特にないので、すぐに慣れることができると思います。

訪問診療クリニックに就職するデメリット

経験できる手技が限られている

上に述べた通り、訪問診療で求められる手技はあまり多くありません。

訪問診療クリニックで新たな手技を経験したい!できる手技の幅を広げたい!という方には向きません。

意外と頭を使う

在宅医療と聞くと、仕事内容が単調になのでは…?という不安があるかもしれませんが、在宅は患者さんの疾患も療養環境も千差万別なので、その心配は要らないと思います。

むしろ、個々の患者さんの価値観や社会背景に合わせた対応が必要になるので、意外と頭を使います。

決まった仕事を淡々とこなしたい、という人には健診センターなどでの勤務の方が向いているかもしれません。

車酔いするかも

訪問診療は基本的に車移動です。

担当するエリアにもよりますが、訪問診療は「クリニックを中心とした半径16km」が対象となるため、車で移動する時間がかなり長いです。

診察中にカルテ記載までする時間はないことが多いので、移動時間で記載を済ませたり、次に訪問する患者の情報をチェックしたりすることになります。

車酔いしやすい人は注意する必要があります。

ちなみに、以下のようなクッションテーブルを使うとかなり軽減できるとは思います。

訪問診療の転職案件を探す際のポイント

給与や立地面はもちろん大事ですが、訪問診療クリニックへの転職を考える際には、以下のようなポイントにも注目すると良いと思います。

オンコール待機はあるか?必須か?

これはQOLに直結する部分です。

夜間休日のオンコール待機についてはクリニックにより様々です。

  • 週1回+月1程度の土日のオンコールが必須
  • オンコールやるかは任意で、やる場合は別途手当支給
  • オンコールは基本的に全て外注

などのパターンがあります。

オンコール手当の相場としては、1回あたり4万円程度が相場かと思います。年収に換算すると+200万ほど。

また、コールの頻度はクリニックが抱えている患者層や人数次第なので、必ず確認しましょう。ほぼ電話問い合わせの対応だけなら大した負担にはなりませんが、必ず呼ばれるようなオンコールだと、週1回でもそれなりに負担です。

教育や相談の体制が整っているか?

訪問診療クリニックの場合、「訪問診療未経験の先生も歓迎」「基本的な内科的手技が出来る方なら診療科不問」などと記載されていることが多いです。

確かに訪問診療で行う処方や手技は専門性の高いものではないのですが、在宅というセッティングで幅広い領域の疾患をカバーする必要があるので慣れが必要だと思います。

入職当初の研修体制や、独り立ちした後の疑問点などを気軽に他の医師に相談できる環境があるかは、必ず確認しておいた方が良いです。

在宅医療専門医プログラムがあるか?

在宅医療専門医については以下を参照してください。

日本在宅医療連合学会のHP

最短で専門医を取得したい場合には、学会の認定施設で1年ないしは2年の研修を行うことで、在宅医療専門医試験の受験資格が得られます。

ただし、訪問診療の場合、在宅医療専門医の有無はそこまで重要ではない気もします。

さらに、認定施設でなくても5年間の実務経験があれば認定施設での研修の代替とすることができるので、そこまで重視しなくても良いポイントだと思います。

訪問診療クリニックを立ち上げたい、そのために早めに専門医を取得して箔をつけたい!と思う人には重要かもしれません。

訪問診療クリニックへの転職案件を探すには

紹介会社へ登録しましょう。各会社で独自の案件を持っていることもあるので、複数登録しておいた方が良いと思います。

まとめ

訪問診療クリニックで勤務する魅力について解説しました。

在宅医療は伸び盛りの、やりがいのある分野だと思います。ぜひご検討ください!

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