一般内科外来バイト:忙しい?仕事内容は給与は?

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こんにちは、Kaiです。

以前の記事で、案件数が多く選択肢豊富な当直バイトについて解説しました。

当直と並び案件数が多い医師バイトといえば、一般内科外来バイトです。

今回は一般内科外来バイトについて、仕事内容や給料の相場などを紹介します。

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一般内科外来はどんなバイト?

総合病院やクリニックの外来業務

ひとくちに一般内科外来といっても、医療機関としてはある程度の規模の総合病院とクリニックの二通りがあります。

総合病院であっても、一般内科外来は予約制でないことがほとんどです。

たまたまその日に定期受診にやってきたかかりつけの患者さんや、発熱などの症状で飛び込みで来院した患者さんの診察を行います。

common diseaseの対応が主な業務

一般内科外来で取り扱う疾患といえば、

  • 高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病
  • 風邪や胃腸炎などの感染症

などのcommon diseaseが主体です。

その他、肺炎等の細菌感染や、緊急性の高い疾患の患者さんも時には来院しますが、それでも一般的な内科の知識があれば十分対応可能なバイトだと思います。

慢性疾患の管理

高血圧や糖尿病等でその医療機関にかかりつけの患者さんが定期受診に訪れます。

状況が変わりなければdo処方するだけなので、非常に楽です。

血圧が高めだったり、採血結果で血糖管理が悪化していたり…という場合には、処方の変更や追加をすることもありますが、これも一般内科の知識で十分対応可能だと思います。

風邪や胃腸炎などのウイルス感染症

問診票の病歴のみで診断が明らかな場合が多いです。

一般的なウイルス感染症は対症療法のみで問題ないわけですが、患者さんの中には「抗生物質を飲まないと風邪は治らない」と信じている方が未だにいます。

患者さんの気分を害さないように注意しつつ啓蒙するのも仕事のひとつと言えます。

今のご時世だとCOVID-19が患者さんとしても医療者としても心配かと思います。そちらについては別の項目で述べます。

緊急性の高い疾患

一般内科外来を定期以外で受診する患者さんの多くは、上記のようなウイルス感染などの”ほっといても治る病気“、いわゆるself-limiting dieaseです。

しかし、一定の割合で緊急性の高い疾患が紛れ込んでいるため、それだけは見逃さないように注意する必要があります。

  • 腹痛+吐き気→胃腸炎でなく虫垂炎だった
  • めまいと頭痛→末梢性めまいでなく脳出血だった
  • 肩の痛み→五十肩でなく心筋梗塞だった
  • 腰痛→急性腰痛症でなく大動脈解離だった

などが有名ですよね。

救急や内科外来のマニュアル的な教科書を研修医の頃に皆さん読んだことと思いますが、不安な場合には読み直して頭に入れておくようにしましょう。

COVID-19

内科外来を受診する患者さんの主訴で最も多いのが発熱だと思います。

頻度としては風邪が最も多いでしょうが、今はCOVID-19を鑑別に挙げないわけにはいきません。

発熱の受け入れ状況は医療機関に応じて様々なので、事前に確認しておきましょう。

明らかに他のfocusがあると分かっている場合でない限り、発熱患者さんを診療する際はPPEを着用しましょう。

COVID-19患者さんを診療したり、PCR検体の採取を行ったりした場合でも、PPEを正しく着用していれば濃厚接触者には該当せず感染リスクは非常に低いので、過度な心配は不要かと思います。

ただし、PPEの着用だけではなく、脱ぐ際の操作や診療の前後の手指消毒にも気を配る必要があるのは言うまでもありません。

重症度の高い疾患や専門性の高い疾患は紹介を

あくまで一般内科外来なので、一般内科としての仕事に専念しましょう。

重症度の高い疾患や、専門性の高い疾患を外来で抱え込む必要はないのです。

例えば、酸素化の悪い肺炎は無理して経口抗菌薬で引っ張らずに、入院できる病院にすぐさま紹介するべきです。

また、自分の専門領域の疾患であっても、フォローアップを要する場合には専門の診療科へ紹介するべきです。私たちはあくまでバイト医師であり、次にその外来で患者さんを診る医師は、他の診療科が専門である可能性が高いです。

自分の常勤先であれば、短期で外来フォローしたり、珍しい疾患について文献検索したりとあれこれ考える余地がありますが(だからこそ勉強になりますが)、一般内科外来のバイトではそこまで求められていません。ある意味気楽です。

当直バイトの給与の相場

医師の一般的な時給と同じく、時給1万くらいのところが多いです。

半日の案件で4−4.5万くらいが相場でしょう。

これが高いか安いかは、外来の忙しさ次第かと思います。

一般内科外来バイトの魅力

案件数が豊富

当直バイトと同様、一般内科外来バイトは案件数が多いです。

このため、都心から郊外まで、自分の通いやすい立地の医療機関を選んで応募することが可能です。

多少時給の高い遠方の案件があったとしても、移動時間を考慮すると近場の案件を選んだ方が満足度は高いと個人的には思います。

外来診療の「瞬発力」が養われる

各診療科の専門外来と比較すると、当日飛び込みの患者さんが多く、受診する人数も多いのが一般内科外来の特徴です。

患者さんを問診して情報をまとめ、身体診察で鑑別を絞り検査を出す…という一連の流れを、手早く、かつ一定の質を保って繰り返す必要があります。

常勤先の外来では定期受診の患者さんのフォローばかりという人(Kaiもそうです)には、そうした「瞬発力」をメンテナンスする良い機会となります。

空き時間は好きに過ごすことができる

患者数が多く比較的忙しいことの多い一般内科外来バイトですが、医療機関によっては落ち着いており待機時間のある案件もあります。

患者さんの受付終了時間までは院内にいなくてはいけませんが、患者さんのいない時間は好きに過ごすことができます。

募集要項に記載されている受診人数の目安が参考になります。

当日できる検査の少ないクリニックで10人前後の場合、ゆったりとした案件と言えるでしょう。

事前に確認しておくべきこと

可能な検査は何か?

総合病院の外来であれば、基本的に皆さんの常勤先の外来と何も変わりません。

採血や心電図、エコー、X線、CTなど一通りの検査が行えると思います。

一方、クリニックの場合だとそうはいきません。

採血は基本的に外注で結果は翌日以降ですし、可能な画像検索はX線のみというクリニックが大部分です。

エコーは置いてあっても自分で当てなくてはいけないところが多いです。

発熱患者の対応があるか?

上でも述べた通り、COVID-19の影響で発熱患者の受け入れ状況は医療機関により様々です。

総合病院では受け入れていることがほとんどかと思いますが、クリニックでは一切発熱は診ないというところもあります。

受け入れる医療機関に応募する場合、PPE着用など感染対策がちゃんとしているか確認しましょう。

小児の対応はあるか?

クリニックでは、一般内科のほか小児科対応を求められることもあります。

小児は大半が風邪などの緊急性の高くない疾患ですが、保護者への説明など別に意味で気を遣う部分もあります。

小児科対応に自信がない場合には、成人のみの案件を選ぶようにした方が良いでしょう。

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一般内科外来バイトについてのまとめ

一般内科外来バイトは忙しいこともあるものの、内科外来のトレーニングになりますし、案件数も豊富で見つけやすい医師バイトです。

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医師バイト全般については、以下の記事でまとめています。

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