オンコール待機バイト:自宅待機可能な案件も!仕事内容や給与の相場は?

先日オンライン診療バイトについての記事を書きました。

そちらでも述べた通り、新型コロナウイルスの流行に伴い、医師のアルバイト求人のラインナップには変化が出てきています。

COVID-19陽性患者との接触を避けたい、自分が陽性であった場合に他人との接触を避けたい…といった需要が高まったことを背景に、患者さんの自宅への往診を行うオンコール待機バイトの案件が増えています。

今回はオンコール待機バイトの案件についてまとめて行きます。

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オンコール待機バイトって?

オンコール待機バイトには、大きく分けて以下の2種類の案件があります。

  • かかりつけを持たない患者さんの、発熱などの症状に対する緊急初診
  • 訪問診療クリニックのかかりつけ患者さんの緊急往診

本記事では主に前者の緊急初診の案件について述べていきます。

オンコール待機バイトの仕事内容は?

発熱や腹痛などの症状へのプライマリケアが中心

初診のオンコール待機バイトでは、基本的には在宅で対応可能と思われる症状への対応、いわゆるプライマリケアが仕事の中心となってきます。

耐え難いほどの胸痛や背部痛、片麻痺や吐血などの症状の場合、患者さんや家族自身で異常を察知して救急要請や病院受診という判断をするためです。

もちろん、症状の訴えが軽微でも重篤な疾患であることは時にあるので、注意しつつ問診や診察を行う必要があります。

かかりつけ患者さんへの緊急往診の場合、もともと重症な方が多いためさらに注意が必要です。

診療の流れ

初診の場合

  • 症状のある患者さんや家族が診察依頼をする
  • 診察が必要な患者さんを医師に振り分ける
  • ドライバーさんの運転する車で患者さん宅へ伺い診察をする
  • カルテを記載し必要なら薬を処方する
  • 次の診察があればそのまま移動、なければ待機

診察の枠としては移動も含めて30-60分で計算されることが多いと思います。

かかりつけ患者さんへの緊急往診の場合

大体同じですが、

  • 症状のある患者さんや家族がクリニックへ電話をかける
  • 1st callの事務や看護師がいれば状況を聴取、いなければ医師が直接対応
  • カルテを確認して、症状への対応を指示 or 必要なら往診
  • カルテを記載(この種の案件では夜間の処方はないことが多い)
  • 次の診察があればそのまま移動、なければ待機

オンコール待機バイトの給与の相場は?

インセンティブが主体のところが多い

勤務時間の長さによりますが、1回の勤務あたりの基本給は1−2万程度で、インセンティブが給与の主体となります。

インセンティブは診察1件あたり8千円-1万円くらいかと思います。そのほか、COVID-19のPCRや採血などの検体採取、PPE着用、紹介状作成などでもそれぞれ1000−2000円くらいのインセンティブがもらえるところも多いです。

訪問件数は案件により様々です。多くの場合は募集要項に目安が記載されています。

緊急往診は当日の依頼で発生するのでどうしても件数が読みにくいです。もし全く呼ばれなくても、最低給与として2件分くらいは保証してもらえるところが多いです。

とはいえ、一般に緊急初診の案件の場合、訪問が全くないということは稀で、むしろ目一杯訪問が入ることが多いと思います。

一方でかかりつけ患者さんへの往診の案件の場合、往診が0件ということも普通にあります。寝当直に近いです。

がっつり稼ぎたい!という方は、緊急初診の案件を選ぶようにすると良いと思います。

実際どれくらいもらえるの?

一例として、Kaiが勤務した緊急初診の案件の給与の内訳をお示しします。

勤務時間 18時30分-23時00分の4時間半

診察人数 4人

基本給 1万

診察のインセンティブ 1件あたり8千円×4件=3.2万

PCR等の検査によるインセンティブ 1.4万

合計(額面) 5.6万

定刻通りの勤務開始でしたが、比較的ゆったりと移動して終了30分ほど前には自宅に戻ってそのまま勤務終了でした。

4.5時間で5.6万円と、単純計算で時給1万円以上なので、標準的な医師バイトの相場は超えているといえます。

オンコール待機バイトの魅力

呼ばれるまで自宅で待機可能

オンコール待機バイトの最大の魅力は、呼ばれるまで出勤しなくて良いという点です。

注意点の方で述べる通り、訪問件数が少ないと給与は少なくなりますが、逆に言えば自分の好きなことをして待機できるということになります。

全く呼ばれない場合でも基本給はもらえるので、非常に効率的です。

本業と両立しやすい

オンコール待機バイトは基本的に夜の時間帯が多いので、日中の本業との両立がしやすいです。

また、予め依頼しておけば勤務先や外出先でピックアップしてもらうことも可能なので、移動に余計な時間を使うことなく勤務することができます。

診察にかかる時間は長くない

緊急往診でできる検査や処方は限られているため、診察にかかる時間はそこまでかかりません。むしろ移動時間の方が長いくらいです。

移動時間は眠って体を休めたり、音楽を聞いたりと好きに過ごすことができます。

オンコール待機バイトの注意点

訪問件数が少ないと給与も少ない

給与の大部分がインセンティブ制のため、訪問件数が少ないと当然ながら給与も少なくなります。

とはいえ大体の訪問件数は事前に目安が分かるので、がっつり稼ぎたい人は緊急往診がガンガン入る案件を選択すれば大丈夫だと思います。

一方で、ゆったりしつつ給与を得たい人はかかりつけ患者さんの往診待機案件へ応募すればOKです。

発熱患者の対応が多い

今の世の中では、発熱患者は誰しもCOVID-19の可能性があります。

患者さんもそういった背景を踏まえて自宅への往診を依頼しているので、発熱が主訴の大部分を占めています。

診療に伴う感染リスクが心配という人もいると思いますが、PPEをきちんと装着していれば感染リスクは非常に低いです(医療従事者はワクチン接種を済ませている人も多いでしょう)。

過剰な心配は不要かと思います。

オンコール待機バイトを探すには

医師バイトの紹介会社に登録して探しましょう。

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どこも無料で利用出来るので、とりあえず登録してみると良いと思います!

まとめ

オンコール待機バイトは稼ぎたい派・ゆったり過ごしたい派両方のニーズを満たすことのできる案件です。常勤先との両立もしやすくお勧めできます。

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医師バイト全般については、以下の記事でまとめています。

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